着物は、洋服と同じ衣服 「たかが着る物、されど着物

衣服は、自己表現の一つですし、鏡に映る自分自身の気持ちを変えてくれる最強アイテムだと私は思っています。
私自身2度目の成人式を迎え、歳を重ねるに連れて似合う洋服が少なくなってきたなと感じたタイミングがありました。
少し前まで履けていたスカートが、サイズの問題ではなく「もう無理だな」と感じたり、似合っていたはずのデザインや色の洋服が”今の自分”にはしっくりこなかったり。

歳を重ねることはとても価値のあることだと思っていますし素敵なことですが、自分を表現する衣服を目の前にした時に悩みが多くあることが少し悲しく思うことも事実でした。

そんな時の救世主が「きもの」です!
着物が着られるとファッションの選択肢が広がるんです。
個人的に、「歳を重ねるに連れて似合わなくなる洋服が増えても、着物は歳を重ねるに連れて似合う衣服」だと思っています。

マンツーマンレッスンに辿り着いた理由

教室を始めるにあたり根底にあったのが、着物を着られるまでに時間(年数)を費やすのではなく、その先の着物を楽しむことに時間を費やしてほしいということです。
私自身は大手着付け教室で着付けを学び、約7年通いました。
もちろん通って良かったと思っていますし、大手教室には大手なりの良さがあります。一方で、自身が納得する着姿をマスターするまでかなりの年数が掛かってしまったことも事実です。

仕事の都合や多忙でお稽古に通う頻度が少なくなってしまったり、転職・生活スタイルの変化に伴って通い始めた頃と同じ日時にはお稽古に通えなくなるなど、これは誰にでも起こり得ることです。

これまで会社員をしながら7年間お稽古に通い、辞めた後は休日に着物で外出したりしながら20年近く着物に関わってきた経験を踏まえて、なるべく回り道をせずに習得できる方法はないか、着たいシーンや学ぶペースが違っていても全員が満足できる方法はないかを考え抜いた結果、マンツーマンレッスンに辿り着きました。

着物を着るようになると、不思議と自分に自信がもてる

着物が着られるようになると、大袈裟ではなく洋服のみで過ごしてきた日常とは世界が変わります。
言うまでもなく私がその一人ではありますが、生徒さんのお一人の言葉がすごく印象に残っているのでご紹介します。

「仕事をしていると自分にはできないことや苦手なことって、どうしてもありますよね。そういう物事にぶつかったとき、ふと心の中で思ったんです。″でも、私は着物が着られもん”って。着物が着られるって、最強のアイテムを1つゲットしたようなそんな気分です!

この時、この言葉を聞いて、「私が昔から着物が好きな理由はまさにコレだ!」と納得したと同時に、今まで着物を着たことがなかった方が、この言葉を口にしてくれたことがとっても嬉しく「この教室を始めて良かった」と心から思いました。
私自身ずっと会社員だったので平日は洋服で仕事をしていましたが、休日に着物を着ると違う自分になれて、いつもより自信がもてるような楽しさがありました。日々忙しくしている現代の女性にこそ、この感覚を味わって楽しんでほしいと思っています。

”衣服が変われば自分の気持ちが変わり、気持ちが変われば姿勢や所作が変わり、姿勢や所作が変われば周囲の方々が抱く印象が変わり、自分に合った人が寄ってきてくれる” と思っています。

人生100年時代とも言われるこの時代に、自分が楽しく過ごせること、自分に自信をもつことは、何をするにも最大のエネルギーになってくれるはずです。自分の魅力を再発見する楽しさを、皆様にも味わっていただけたら本当に嬉しく思います。

華きもの教室
講師 藤田 有華

経歴

1982年生まれ 
2004~2008年日本きもの文化振興協会きものレディ着付学院にて本科、専攻科、師範科、経営師範科修了
2008年5月着付講師免許状取得
 2011年まで着付け教室に通う。2011年以降も平日は会社員、休日は着物を着ながら趣味として楽しむ。
2021年3月コロナ禍をきっかけに約20年の会社員生活を辞めて起業
2021年4月マンツーマンレッスンの着付け教室「華きもの教室」開業
2021年11月リユース着物オンラインショップ「SELECT KIMONO 華ふじ」OPEN
 現在に至る